モーニング娘。ミチシゲ☆イレブン 全国11カ所同時握手会
「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、なんだか一人旅を楽しんでるようで、ずいぶんとたくましくなっているのだなあと感心させられます。
130402(火)モーニング娘。ミチシゲ☆イレブン 全国11カ所同時握手会、マネージャーさんのツイッターからのメンバーのツイートまとめ - Togetter
■つんく♂Pの展望
昨年の『モーニング娘。15周年特番』で、つんく♂Pは9期10期11期が成長した後の展望として、こんなことを語っていて、以前から気になっていました。
「今回の9.10.11改革が上手くいけば、また 小ユニットみたいなのが二つぐらいできる と思うんですよ。そうやってまあ ユニットたちがドサ回りとかツアーとかできれば また足腰強くなると思うんで(以下略)」
そんなステップを踏んで、いずれは世界を視野に入れた大きなステージを目指すのだそうですが、どうもその進め方を聴いたら さくら・おとめ を思い出してしまって、良いことなのかどうかという判断はつきませんでした。
オンエアされた2012年9月当時、すでに『One・Two・Three』『ワクテカ take a chance』のリリースイベントで3~4人のチームに分かれて全国を飛び回っていたのですが、中学生が4人集まってショッピングモールの往来に「あの、モーニング娘。ですぅ」なんて声をかけている姿が、ちょっと痛々しい感じがしてたんですよね。
ここにトークやミニライブを乗っける未来ってのがちょっと見えてこない感じでした。
■ひとりで行くことで達成できること
だから、一人で見知らぬ土地に出向く今回のイベントは、あれから半年経って何が変わったか、そして、たったひとりのモーニング娘。メンバーがどれだけの人に迎えられるかを確かめる試金石だったんだと思うんです。
それを踏まえて、恐る恐るTwitterのタイムラインを見ていたのですが、上のTogetterにまとめられた まるで観光旅行を楽しんでいるような表情はとても素晴らしい。何よりあちこちで拾った地方ラジオを聴いてみると、きっちり自分の仕事をしていて頼もしさを感じました。
鞘師なんてエライ気合いの入り様で、ちょっと笑ってしまいました。あの勢いは、リリースの度にふつうにお世話になるBayfm『ON8』あたりだったら、たぶん一緒に出るくどぅーに取られてるんじゃないかな(笑)
佐藤・小田の年少組はちょっと見れてないですけれども。
9期のFCツアーで「ひとりだと出来ないけど4人だから実現できた」みたいなことをみんな口々に言っていて印象的でした。が、いま10期も含め、次のステップに進んでいる今の彼女たちは、誰かに頼ることが出来ない状況でひとりきりだから得られるモノってのが大きかったんじゃないですかね。
人前に出てしまったら、あとは自分が「やるっきゃない」ですから。
えいや!でやろうと試みて、それを実際にできるメンバーになっていた。そして同時にできる子たちであるという評判が地方のファンにも伝わっていた。つまり、準備は出来ていた、だから、企画は当たった。そういうことだったのだと思います。
現状ひとりで出来るのだと知れたのは大きい。
■
昨年来ファンの間で議論が熱さを増している【握手会の是非】がありますが、これにはもちろん反対です。
昔々の『娘。ドキュメント2005』で、歌やダンスに自信がない・稽古をしたいと訴える当時の5期6期を見た時のインパクトがいつまでもわたしの頭にこびりついているからで、顔を見知った人たちと握手して物販するよりも、先を見据えたレッスンを用意してあげて欲しいという思いであふれます。
でも、今回のような企画は必要かつ有効なプロモーション活動だと思います。未だテレビが「とあるふたをされている」状況が続く中、草の根運動的にふだん訪れない土地に出向いて、初めて出会う人に顔と名前を知ってもらうことはとても重要だと思います。
新しいファンは彼女たちがこれから大きくなるために必要であり、大きくなった彼女たちを出来るだけ多くの人に見てもらえることは、間違いなく将来の喜びです。目標は大きい方が良い。彼女たちにとって自分を大きくするための前向きな活動だととらえられます。
メンバーのブログを見ると同世代の人たちが非常に多く集まったといいます。狙い通り(って言い方は悪いけど)にお初参加の春休みの中高生が集まってきているわけです。
「今度はみんなで歌いに来ますねー」
なんて言い残してたら面白いんだけどな。それが叶って再会できたら、お互いにきっと忘れられないと思うんですよね。ふだん凱旋コンが無い飯窪さんが熊本でハニー色のサイリウムライトに迎えられたら素敵だと思いませんか。
そうして終えた大イベントですが、まーちゃんのブログに「明日はボイトレ」 と書かれてありました。バランス良く活動してもらえるなら申し分ないです。この先が楽しみになりました。