『未来の太陽』 「クラスで一番をとることができたら世界中で一番が取れるかもしれない」にまつわる話
一昨日の『めざましテレビ』のインタビューから、小ネタ。
軽部「【リーダーの条件】『グループの顔=かわいくないといけない』」
メンバー一同「あぁ~」(落胆の声)
軽部「これに関しては、『あぁ~』というね」
生田「はい!」
軽部「え?」
道重「え?」
鈴木「何?」
生田「かわいくないですか?私」
メンバー一同「……」
生田「え、私、何人に1人くらいの感じに見えますかね」
道重「生田のかわいさなら30人に1人くらいだよ」
メンバー一同「あははは」
軽部「クラスで一番かわいい子っていうことでしょ?」
道重「つんく♂さんの曲にもあるけど、クラスで一番をとることができたら世界中で一番が取れるかもしれないっていう」
生田「可能性はあるってことですか?」
道重「可能性はある」
生田「がんばってぇ~、イクター!」
(スタジオが静かになる)
生田「笑ってくれなくなったぁ~」
軽部「イヤイヤイヤ、今の、声は出さなかったけど、心の中では笑ってた。大丈夫です、ハイ」
スタッフの機転
ここのところ、『めざましテレビ』のスタッフさんは非常に親切だという印象で、今回も5分以上におよぶすべての発言テロップがメンバーカラーになっていました。一般視聴者にはまったく分からないところですが、そういうところまで配慮されるところに思い入れを感じて、大変ありがたいです。
今回は、丁寧だなあと思う小さなファインプレーがもう一つ。
道重さんが「つんく♂さんの曲にもあるけど~」と言った瞬間、BGMでちゃんと『未来の太陽』を流れてきました。収録の時点で「クラスで一番~」の言葉を知ったスタッフさんが、どこからの引用なのかを調べて流してくれたのですよね。非常に好意的だなあと思いました。
「世界一」の引用
これを引用した道重さんも、凄いなあと思います。
生田の「世界一」の話題が出た時のためのネタストックだったのかもしれませんが、わざわざ「つんく♂さんの曲の中に~」という言い方をしたということは、おそらくちょっと前に話題になったつんく♂Pに関する記事をチェックしていたものと思われます。
クラスで一番になれないと世界一にはなれない? つんくが教える「教室内ニッチ」を見つけるコツ | ビーカイブ(2014.04.22付記事 ※この記事がYahooネタりかに転載され話題になった。)
『未来の太陽』のテーマ
いやしかし、『未来の太陽』はアルバム『SEXY 8 BEAT』に収録された楽曲ですが、モーニング娘。らしいとってもいい曲なんですよね。
参考: モーニング娘。/歌詞:未来の太陽/うたまっぷ歌詞無料検索
つんく♂Pのライナーノーツにはこのように載っています。
M-3 「未来の太陽」 世界一のなりかたって難しいとは思うけど、 必要条件として、日本一にならないと、世界一でないわけで、 ということは学校で一番にならないといけないわけで、 極論の最初の基準をクラスで考えてみることにしたのが、この曲のメッセージです。 要は、世界一に誰もがなれるわけではないが、 何か自分の得意分野を少し極めたら、 勉強以外でも何か一つくらいクラスで一番になることがあるんじゃないか! ということです。 でも、もしかしたら、そのクラスで1番のちょっと変わった趣味は 世界一になる可能性があるということを言いたかったのです! 熱く語ってしまいましたが、地球規模のいろんな問題って、 一人くらいではどうにもならないことも多いかも知れませんが、 でも、その最小単位の人間が動かないとみんなは動かないということですね。 曲自体はすごくさわやかでダイスキです!
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「世界一」という言葉を出してきたのは、当時は、世界戦略を進めていたアップフロントの政治的な匂いを感じ取ってしまう言葉だったかもしれませんが、あくまで音楽家・つんく♂Pがこの曲にこめたメッセージは「人間が動かないとみんなは動かない」ということであり、そのために個々が心がけるべきことを歌詞に込めています。
ちょうど道重さんが今の生田くらいの年齢で歌った楽曲なんですよね。
モーニング娘。に入って4年、『歩いてる』で人生初めてのオリコン1位と獲って、8期も入ってきて再出発がんばろうと思っている頃に収録した歌です。道重さんの人生観はつんく♂Pの詞の影響がとても大きいですが、娘。大好きな少女だった彼女、この発想も大好きだったんじゃないかなあと思います。
そして今、自分がやろうと決めた通りにやり抜こうと頑張っている生田にもピッタリの内容。時代やメンバーは変わってもモーニング娘。の在り方は普遍であるのだと、よく現れているのですよね。