ハロプロの小さな突破口
ハロプロ選抜メンバーによる『LILIUM』が東京千秋楽を迎え、ようやくTLの「繭期」も一段落といったところ。
かくいうわたしも「繭期」(というか中二病)的な思いがこみ上げてきて、早々にネタバレブログを、しかも本サイトに上げるというお恥ずかしいことをしてしまったのですが、その中で、こんなことを書きました。
長らく「聖地」中野を中心に内輪のファンと鍛えてきた感があるハロプロのステージアクトですが、いざ外部の客観的な目も集まる舞台を踏んだ時に、これまでの蓄積(歌・ダンス)を活かせる舞台であったことは「絶望」をテーマとした劇に見出せたハロプロの「希望」だったと思いました。
正直ちょっと書きすぎたかと思ったところもありました。
というのも、なんだかんだ言っても、おそらくほとんどがハロプロファンで、1割くらいが『TRUMP』とD2のファンで、どちらのファンでもない(=ヲタ気質でない)演劇好きな人たちは極わずかだと思っていたんです。
ただ、「外部の客観的な目」と書いたのは、わずかであってもハロプロをまったく知らずに会場に来るという人たちはコンサート会場ではまず有り得ないことで、まったく別の畑の演劇ファンが見たら何か面白いことが起こるんじゃないかという意味合いを「希望」というちょっとアイドル的な言葉にしてみました。
ちょっと大仰ですが、もし本当に昔のようなハロプロを目指すのであれば、未開拓分野と触れることは突破口になるのではと思ったんですよね。
で、東京千秋楽を終えて、その目論見は多少なりとも実を結んだ模様。
今回もツイッターなどでは大絶賛の嵐となったり、『リリウム』を見た業界関係者からもハロプロの実力を改めて感じたという声も多い
女優でコメンテーターの中江有里さんは
女優の福永マリカさんは
と大絶賛している。
/ 『LILIUM-リリウム少女純潔歌劇』大好評でネットで話題沸騰!! 東京公演閉幕~いよいよ大阪へ!|株式会社BS-TBSのプレスリリース |
中江有里さんは、BS-TBSでアンドリウ氏がプロデュースしたドラマを再放送する番組でナビゲーターを務めていた方で、10代後半の、半分女優・半分アイドルみたいなこれから芸能界で活躍する「卵」を見てきた人で、福永マリカさんはそのドラマに出ていた人。
どちらも、今回出演した年頃のタレントたちをあまりカテゴライズせず(=「アイドル」という偏見を持たず)に見ることの出来る人だと思うんですよね。ある程度以上の世代にとって中江有里のイメージはアイドル女優みたいな存在であったし、福永マリカはスターダストグループの女優さんなので、その先のキャリアパスもよくご存知だと思うし。
特に、今の中江有里のお仕事というと、文筆活動や情報バラエティのコメンテーターで、何らかオピニオンを発信する立場であり、出演番組がNHK『あさイチ!』やフジテレビ『とくダネ!』なので、その主なターゲットが同世代の主婦層だと考えると、長い目でちょっと楽しみだなあと思いました。
まあ、そんなに驚くようなビッグネームは出てきませんでしたが、それはいずれ。大事なのは小さな取っ掛かりです。