田中れいなのいない福岡凱旋ハローコンサート
MC まことは、昼の回では「松田聖子のコンサートに松田聖子さんがいないようなもの」と例え、夜の回では「ALFEEのコンサートに高見沢さんがいないようなもの」と例えたという(夜はちょっと遠慮気味)。
厳しいながらも、ファンの気持ちを代弁し かつ本日スポットが当たるはずの主人公への信頼や愛情にあふれた表現であったと言えると思う。
彼女の不在はただただ悲しいことであったが、唯一(捉えようによっては)プラスとなる点がある。それは、臨時とはいえ 田中れいな卒業後のモーニング娘。のプロトタイプを組み、図らずも千秋楽というこの上なく大きな舞台で披露できたことである。
手荒なショック療法だけど、れいな不在で『恋レボ』『Only you』を歌うのは今後のためのスゴく貴重な訓練だったのかも。あと、『私の時代』はさゆちゃんが1人で歌っても意味がある歌詞なんだ。ただ、それを試すのが凱旋じゃなくても良かったと思うけど。。
— もかまっちゃさん (@_mochamacha_) 2013年2月3日
その一部は動画でも確認することが出来る。
- 道重「So, c'mon!!」(恋愛レボリューション21)
- 譜久村「ピ~ン~チ~か~ら~」(Help me!!)
単純にパートに着目するだけでも簡単に2つ3つ拾うことができる。それは、私たちの中で楽曲の多くの歌詞に田中れいなのデフォルトイメージが定着しているためであり、その脳の中の彼女独自の声質によりコーティングされた記憶からズレることで大きくに目立つからである。ただ、その目立つ部分が彼女たちがよく使う「悪目立ち」ではなく懸命にカバーしようとする「熱心さ」が全面に出ることで、結果とても好意的に捕らえられたことが今回の収穫であったと思う。
れいなの卒業を控え、その後のモーニング娘。の特に歌の面でのパフォーマンスについては、メンバーもファンも彼女に関わるすべての者が課題視している中、荒療治ではあるが、すべての関係者の目の前で高い緊張感を持って 新体制の「トライアル」に臨むことが出来たのは、この上ない機会だったのではないだろうか。
そして動画はハロプロメンバー全員をバックに従えて「ついてこーい!」と叫ぶ、現ハロプロの頂点である道重リーダーのセンターパフォーマンスでくくられる。れいなのいないコンサートは彼女にとっても大きなトライアルであったことは間違いなく、やはり熱心さにあふれていた。
JIJIPRESSらしい愛情ある構成であり、毎度速報を届けていただいていることに感謝である。